窓の外側で遮熱をする方法

窓の外側に遮熱用の製品を取り付けることで、
太陽の光や暑さをはじき返して遮熱する方法になります。

利点としては、窓の外側で対策するため、太陽の光をはじき返しやすく、
遮熱の効果が最も実感しやすいということです。

基本は7月下旬から8月末ぐらいまでの
遮熱をしたい時期だけ活用します。

それ以外の時期は、製品を取り外せるものもあります。
通風シャッターであれば光を取り入れられる角度に調整できます。

取り外し、調整ができる製品が多いのも喜ばれるところです。

「普段は太陽の温かい光が欲しいけれど、8月だけ熱を遮りたい」
という欲張りな方に一番のお勧めの方法です。

この方法が最もエコロジーです。

窓の外側で遮熱するためには、どんな製品があるの?

安価な製品から、高価な製品まで幅広い製品で対応できるのも特徴です。

では、それぞれの製品を紹介していきたいと思います。

よしず

よしず
よしず

最もお手軽で安価な製品で、昔から広く普及している商品です。
夏の暑い日だけ取りつけて、秋以降は丸めて物置にでも片付けます。

よしずを嫌がる人の意見でよくお聞きするのは、

  • 使わない時に置いておくスペースがない。
  • 片付けが面倒。
  • 汚れて汚い。
  • 部屋が暗くなる。

などです。
こういった理由で、よしずは嫌だからと言って、
通風シャッターか遮熱エコガラスなどの他の製品に乗り換える方も多いです。

○価格が安い(ホームセンターでも売っていて気軽に買える)。
○特に必要な8月のみ使用し、冬はしまえる。
○遮熱効果が比較的高い。
△すぐ汚れる、ボロボロになる。
△大きいものなので収納が大変、スペースが必要。
△暑さの原因である近赤外線だけでなく、可視光線も遮り暗くなる。

ひさし(庇)

ひさし(庇)
ひさし(庇)

ひさしは取り外しできるものではありませんが、
夏は遮熱、冬は太陽の光を取り入れることができる優れものです。

夏の場合)
夏の場合

イラストの通り、夏は太陽は高くまで昇るので、
室内に直接日光が入ることはありません。

冬の場合)
冬の場合

夏に比べて、冬の太陽は高くは昇りませんので、
室内に太陽光が入り込みます。

季節ごとの太陽の位置をうまく利用しているのがひさし(庇)です。

デメリットとしては、
窓が南側でないと、ひさしの効果は発揮されません。
方位としては南東~南南西くらいまででしょうか。

夏の午後2時頃を過ぎて太陽の高度が下ってきても、
まだジリジリとした太陽の暑さは容赦なく照りつけます。
そういった暑さにもひさしでは対応できません。

○夏は遮熱ができて、冬は日差しを取り込める。
○取り外す必要がないので手間がかからない。
△西側、東側は活用できない。
△コンクリートなどからの照りかえしは防げない。

エコ雨戸(エコアマド)

今ある雨戸を遮熱できるルーバーの付いた雨戸に交換する方法です。
エコアマドは遮熱対策に定評のある製品です。

さらに、防犯効果もあり、風を通す通風雨戸としても最適な商品です。

カタログハウス『通販生活』にも3年連続で掲載された
夏の日差しをコントロールできる通風雨戸になります。

エコ雨戸(エコアマド)
エコ雨戸(エコアマド)

エコ雨戸(エコアマド)には、 窓のブラインドのように雨戸のパネルに羽根(スラット)が付いています。その羽根の角度を自由に変えることができるのです。
だから、雨戸を閉めた状態でも、部屋の中に風を取り込んだり、太陽の光をコントロールしたりすることができます。
エコ雨戸はこの構造から、スラット雨戸ルーバー雨戸とも呼ばれています。

エコ雨戸は、あなたのこんな悩みを解決!

●夏のクーラーが大の苦手。クーラーを使わずに過ごしたい…。

角度が変えられるスラットがポイント
角度が変えられるスラットがポイント

クーラーが苦手な方、とても多くいらっしゃいます。
エコ雨戸なら、比較的簡単に夏の夜風を取り込めます!
雨戸を閉めた状態でもスラットを傾けるだけですからね。
夜寝るときも、”涼しさ”と”安心”のいいとこ取りなんです。
夏に窓を開けっ放しにして寝ることに抵抗があるという方も、雨戸はしっかり閉めて、羽根を開けて寝れば安心です。
外から見たら雨戸をしっかり閉めている家に見えるけれど、部屋の中には心地よい風を取り込めます。

●太陽の日差しは嫌だけど、閉め切りで真っ暗なのも嫌…。

外の明るさを取り込めます
外の明るさを取り込めます

雨戸は、普通でしたら閉めきると、部屋の中は真っ暗になりますよね。
外はまだ明るいのに、雨戸を閉めたら電気を付けなければならないことも・・・。
エコ雨戸なら雨戸を閉めても、羽根の角度を調節すれば、直射日光は遮りながら外の光を取り込むことができます。
お客さまからは、「思っていたよりも明るくなるので、うれしい」なんて声もよくいただきます。
やはり閉め切りだと、空気の流れがなく臭いもこもってしまいます。部屋の臭いやこもったような空気に敏感な方にもオススメできます。

スラットを開ければ風が通ります。

羽根は110°まで開けられます。好きな角度に調節して、部屋でそよ風を感じることができます。

光を取り込みながら、プライバシーも守れます。

羽根の角度は自由に調整できます。室内からは外の景色が見れるのに、外からは室内がほとんど見えないといった状態に設定することも簡単。
そのときによって、お好きな角度で羽根を開いておけるのです。

上下のパネルの羽根を別々の角度に開けられます。

スラットの動きは、雨戸パネルの上側と下側で別々!
上側を開けて下側を閉めれば、雨の日には最適です。使い方によって様々な活用方法があるかと思います。

●今ある雨戸パネルを交換するだけ!簡単な工事で済みます。

工事時間の目安は、ひと窓当たり90分です。
ご自宅の窓に雨戸がすでに付いていれば、今の雨戸パネルを取り外して、エコ雨戸のパネルへ入れ替えるだけです。とは、いっても細かい調整がありますので、一窓当たり90分くらいかかります。

●普通の雨戸と同じように邪魔になったら戸袋にしまえます。

もちろん普通の雨戸のように、邪魔になったら戸袋にしまうことができます。
戸袋が設置するスペースが確保できない場合や、雨戸を戸袋にしまう必要のない窓の場合は、こちらのエコ面格子を取り付けることになります。

●エコ雨戸の羽根の角度調節。

エコ雨戸はレバーを横にスライドさせるだけで、簡単にスラットの角度調節ができます。スラットの角度ごとの機能をみていきましょう。

スラット角度 写真 性能 コメント
0度 プライバシー
防雨
防音
防犯
雨戸本来の頼もしさ
30度 プライバシー
陽ざしよけ
採風
採光
視線をシャットアウト
45度 陽ざしよけ
採風
採光
直射日光からガード
110度 採風
採光
室内換気に最適

●エコ雨戸の羽根の角度調節。

スラットを閉じた状態
室外側
スラットを開けた状態
室外側
スラットを開けた状態
室内側

○雨戸の入れ替えのみで工事もお手軽。
○必要な8月のみ使用し、冬は戸袋をしまえる。
○遮熱効果が比較的高い。
○ルーバーの調整で日差しをコントロールできる。
△可視光線も遮ってしまい、部屋が暗くなる。
△雨戸の入れ替えなので、雨戸がなければできない。

エコ引き違い雨戸

エコ引き違いアマド(室内側)
エコ引き違いアマド(室内側)

すでにご自宅の窓に雨戸があれば、雨戸パネルだけを先ほどご説明した羽根のある雨戸(エコ雨戸)に
交換することができます。

しかし、雨戸も何もない窓の場合や窓の上部にシャッターボックスを設置するスペースがない場合には、
このエコ引き違い雨戸が最適です。

雨戸がない窓は、新しく雨戸レールを設置します。

雨戸のない窓
雨戸のない窓

この写真のように雨戸もシャッターもついていない窓がありますよね。
このような窓の場合は、エコ引き違い雨戸タイプでの取り付けになります。
網戸レールにパンチアンカーという特殊な金具をはめ込み、
雨戸枠を設置していくのです。
窓の左右に雨戸の戸袋スペースがなくても、雨戸を取り付けができます。
戸袋のスペースがない窓には、
エコ引き違いアマドを取り付けることがお勧めです。
遮熱の強さや使い勝手などは、前回ご紹介したエコ雨戸と同じです。

ただ、戸袋スペースがないので、雨戸が不用の時でも、
半分しかあかないのが難点です。
この製品は、既存窓の網戸レールに
パンチアンカーという特殊な金物を打ち込み雨戸枠を取り付けます。

その後、雨戸2枚、あるいは4枚をセットします。

今ある網戸は使えなくなるので、
新しく取り付ける雨戸自体に網戸が張ってあります。

○雨戸のない窓でも対応できる。
○遮熱をコントロールできる。
○防犯効果も飛躍的にアップ。
△戸袋がないので、不必要な時期でも半分側にしか寄せられない。
△エコ雨戸の取り換えより価格が割高。

エコ面格子

エコ面格子
エコ面格子

エコ面格子は、全面に可動式の羽根がついている面格子になります。
今ある雨戸をエコ雨戸に交換した場合は、
雨戸パネルは戸袋に全て収納して、全開状態にできます。
エコ引き違い雨戸を設置した場合は、
雨戸パネルを片側に寄せることで、半分は開けられることになります。
その点で、エコ面格子は、窓の外側に完全に固定して取り付けるため、
取り外しや移動などはできません。

エコ面格子(横から)
エコ面格子(横から)

コントロールできるのは、羽根の開け閉めだけになります。
同じサイズのエコ引き違い雨戸よりも安価なので、この製品を選ばれる方もいらっしゃいます。
それでも、プライバシーを必要とする窓には最適だと思われます。
お風呂場の他に、キッチンなどに取り付けるお客様も多いです。

○雨戸のない窓でも対応できる。
○価格はエコ雨戸シリーズの中では安価。
○防犯効果も飛躍的にアップ。
△戸袋がないので、不必要な時期でも羽根の開閉でしか対応できない。
△製作範囲に制限がある。

通風シャッター

普通のシャッターは、上下に降ろしたり上げたりしてシャッターの開閉をします。
通風シャッターも基本は同じです。

ただし、閉めた状態から羽根を閉じたり、開いたりできるため、
外からの侵入をしっかり防ぎつつ、風だけ自由に取りこむことができるのがこの商品の特徴です。

通風シャッターには、主に電動タイプ手動タイプの2種類ご用意しています。

電動タイプの通風シャッター

オイレス製の電動通風シャッター
オイレス製の電動通風シャッター

窓工房では、主にオイレス製、YKKAP製の通風シャッターを提案しています。

ボタン一つで開閉が楽にできるのはもちろん、
リモコン一つで微妙な羽根の角度調整ができ、太陽の光を思いのままにコントロールできます。

手動タイプの通風シャッター

その名の通り、手動で開け閉めをするシャッターになります。

窓の上に15cm程のシャッターボックスを置くスペースが取れない場合は、手動タイプがお勧めになります。

窓工房がお勧めしている手動式通風シャッターは、ボックスが窓の下部にくるためです。

ただし、手動になるため、電動タイプと比べればシャッターの上げ下げが少々手間がかかります。

電動式通風シャッターのメリット&デメリット
○冬などの日射を取り込みたい時は、全開にできる。
○夏など遮熱したい時だけ、対策ができる。
○エコ雨戸同様、羽根で日差しをコントロールできる。
△2階などの設置は、大がかりな工事になる(足場が必要)。
△マンションでは取り付けできない。
△価格が割高。

横引き式シャッター(横引き式雨戸)

横引き式シャッター シエスタV
横引き式シャッター シエスタV

通常のシャッターは上から下へ降ろして閉めます。この動作は意外にも楽ではありません。特にご高齢の方から大変だという声を頂きます。

その点このシエスタなら、横引きタイプのため、開閉の際に背伸びや屈む必要がありません。身体にあまり負担を掛けずに楽に開いたり閉じたりできます。

穴が開いているスラット(羽根)
穴が開いているスラット(羽根)

スラット(羽根)に穴を開けパンチングを施しています。シャッターを閉じた状態で通気が行え、光を取り込むことも可能です。

日差しを遮りたいときには、スラットが左右独立となっているため、使い勝手に合わせた操作が可能です。

横スライド操作で、施錠方法は、左右スラットの中央部でのオートロック機構を採用していますので鍵の締め忘れを防止します。開錠はワンアクションでおこなえます。

○上下でなく左右の動きだから開閉が楽。年輩の人にもお勧め。
○遮熱が不必要な時は全開に窓を開けられる。
○遮熱効果が高い。
△羽根がないため、遮熱のコントロールが一切できない。
△遮熱だけでなく部屋がかなり暗くなる。
△窓の横にスペースがないと設置できない。
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